看護師が適応障害と心身症で苦しみながら模索していく話。

看護師になって約8年。中堅と呼ばれる域に達してきて、期待や環境の変化、精神的ストレスなどで擦り切れて、適応障害や心身症になってようやく自分と向き合いながらみっともなく足掻きながら生きていくお話です。

休職したいんだけど……

さて、社会人として頑張って頑張って頑張った結果、

心が擦り切れてしまい、

いきなり退職というわけにはいきません。

どれだけ職場に行きたくないと思っても、明日から行ってなんかやらない!

そう思っても、「一回休み」してみてください。

 

とはいえ、そもそも「一回休み」をすんなりさせてくれる職場ばかりではありません。

あなたの勤務している職場が、素早く休職させようとしてくれる職場であれば、

それは非常に幸運かもしれません。

組織として、構成員を失う危機ではありますが、あなたの事を考えてくれるいい職場なんだと思います。

職場によっては、休職すら時間がかかってしまうことがあります。

 

私の場合ですと、

一番目の職場では、休職に入るまでも時間がかかりましたし、退職するまで休職を含めて半年以上を要しました。

体調不良を管理者に何度も面談の場を設けても、なかなか話が進みませんでした。

当時すでに中堅の域に入っていたナースだったので、失いたくなかったんでしょうが、それは私をすり減らすのには十分でした。

現在所属している職場は、心身症再発発覚直後に休職が始まるまで、非常にスムーズに進んでいきました。

 

この違いは職場の規模や考え方の違いなどで、大きな差が出てくるものがあるとは思います。

なかなかうまくいかない場合の方が多いのではないでしょうか。

 

いらいらするかもしれません。

管理者は、あなたのことを一番に考えてくれているというかもしれません。

「あなたのことを考えて」「あなたが変わらないと、同じ場所で躓くことになる」

など、

至極当然のようにあなたを説得しようとします。

そりゃそうだ、構成員を損なうことは、組織にとって相当な痛手ですから。

 

でも、一度考えてみてください。

あなたが健康に働くことが一番大事なことです。

あなたが健康を損ないながら働いたとしても、あなたを救う責任は会社や組織にはありません。

あなたが這いつくばってあがいても、足掻いた結果、損害を被っても

会社や組織はその責任を負うことはありません。

就職した会社に骨をうずめる時代は、残念ながら終わってしまいました。自分で職場を選び、自分を守るのは自分の責任になっています。

そう、何が言いたいのかというと、

自分を守るのは、他ならぬ自分以外にいないという事です。

 

これがなかなか難しい。

心身症うつ状態になった状態で、受診を経て、休職の決断を迫られたとします。

「私がいなくなったら、職場はどうなるの?」

「この仕事は私にしかできないのに」

「必要とされているなら、多少の自己犠牲は必要なんじゃないの」

など、考えられると思います。

 

さて、その時のあなたの思考回路は正常なんでしょうか。

正常な心理としては、危険を回避するものだと思いますが、自分<組織という価値観になってしまいがちではないでしょうか。

(自己犠牲や、自己否定が起きやすくなっていると思うからです。)

 

でも、もう一度考えてみてください。

あなたは、精神的に消耗してしまい休職が必要だと診断されています。

正常ならば、

自分を守ろうとするはずです。

その思考ができない時点で、あなたはいつもと違うのでと思います。

 

 

あなたが一番に却下したであろう、「休職して守ろう」とする、選択をして下さい。

あなたは、あなたを大事にする選択を選んでください。

 

私は人にこんな偉そうなことが言えるわけではありませんが

なんとか 生き延びてください。

私もまだ、心身症真っ最中ですし、もともとメンタル的にネガティブ傾向があるので、

何とも言えませんが、

 

生きる選択をとにかくしてください。

何かがきっかけで、弱ってしまったので、今の状況になったのです。

そこで人生そのものをリタイヤするのは、もったいないと思います。

誰より頑張って、心をすり減らした結果、今の状況です。

 

だから、人間には休憩が必要です。「一回休み」してみませんか?

 

 

 

方法としては、心療内科に行ってみてください。

それも難しい場合は、総合内科やかかりつけ医でも構いません。

医療機関に助けを求めてみてください。

 

そんなことで何か変わるのかと思われるかもしれませんが、

あなたの状態のに応じて、医師は

休職の必要性があると判断した場合、「休職させる必要性があると記載した診断書」を発行してくれます。

それを就職先に提出すれば、あなたの休職はできます。

 

仕事の引継ぎや伝達が必要となる場合があるかもしれませんし、

小言の一つや嫌味を聞くかもしれません。

その場合は聞き流してください。

そこで揺れず、とにかくお休みしてみましょう。

今の状況から抜けることが、何より大事。