休職したいんだけど……
さて、社会人として頑張って頑張って頑張った結果、
心が擦り切れてしまい、
いきなり退職というわけにはいきません。
どれだけ職場に行きたくないと思っても、明日から行ってなんかやらない!
そう思っても、「一回休み」してみてください。
とはいえ、そもそも「一回休み」をすんなりさせてくれる職場ばかりではありません。
あなたの勤務している職場が、素早く休職させようとしてくれる職場であれば、
それは非常に幸運かもしれません。
組織として、構成員を失う危機ではありますが、あなたの事を考えてくれるいい職場なんだと思います。
職場によっては、休職すら時間がかかってしまうことがあります。
私の場合ですと、
一番目の職場では、休職に入るまでも時間がかかりましたし、退職するまで休職を含めて半年以上を要しました。
体調不良を管理者に何度も面談の場を設けても、なかなか話が進みませんでした。
当時すでに中堅の域に入っていたナースだったので、失いたくなかったんでしょうが、それは私をすり減らすのには十分でした。
現在所属している職場は、心身症再発発覚直後に休職が始まるまで、非常にスムーズに進んでいきました。
この違いは職場の規模や考え方の違いなどで、大きな差が出てくるものがあるとは思います。
なかなかうまくいかない場合の方が多いのではないでしょうか。
いらいらするかもしれません。
管理者は、あなたのことを一番に考えてくれているというかもしれません。
「あなたのことを考えて」「あなたが変わらないと、同じ場所で躓くことになる」
など、
至極当然のようにあなたを説得しようとします。
そりゃそうだ、構成員を損なうことは、組織にとって相当な痛手ですから。
でも、一度考えてみてください。
あなたが健康に働くことが一番大事なことです。
あなたが健康を損ないながら働いたとしても、あなたを救う責任は会社や組織にはありません。
あなたが這いつくばってあがいても、足掻いた結果、損害を被っても
会社や組織はその責任を負うことはありません。
就職した会社に骨をうずめる時代は、残念ながら終わってしまいました。自分で職場を選び、自分を守るのは自分の責任になっています。
そう、何が言いたいのかというと、
自分を守るのは、他ならぬ自分以外にいないという事です。
これがなかなか難しい。
心身症やうつ状態になった状態で、受診を経て、休職の決断を迫られたとします。
「私がいなくなったら、職場はどうなるの?」
「この仕事は私にしかできないのに」
「必要とされているなら、多少の自己犠牲は必要なんじゃないの」
など、考えられると思います。
さて、その時のあなたの思考回路は正常なんでしょうか。
正常な心理としては、危険を回避するものだと思いますが、自分<組織という価値観になってしまいがちではないでしょうか。
(自己犠牲や、自己否定が起きやすくなっていると思うからです。)
でも、もう一度考えてみてください。
あなたは、精神的に消耗してしまい休職が必要だと診断されています。
正常ならば、
自分を守ろうとするはずです。
その思考ができない時点で、あなたはいつもと違うのでと思います。
あなたが一番に却下したであろう、「休職して守ろう」とする、選択をして下さい。
あなたは、あなたを大事にする選択を選んでください。
私は人にこんな偉そうなことが言えるわけではありませんが
なんとか 生き延びてください。
私もまだ、心身症真っ最中ですし、もともとメンタル的にネガティブ傾向があるので、
何とも言えませんが、
生きる選択をとにかくしてください。
何かがきっかけで、弱ってしまったので、今の状況になったのです。
そこで人生そのものをリタイヤするのは、もったいないと思います。
誰より頑張って、心をすり減らした結果、今の状況です。
だから、人間には休憩が必要です。「一回休み」してみませんか?
方法としては、心療内科に行ってみてください。
それも難しい場合は、総合内科やかかりつけ医でも構いません。
医療機関に助けを求めてみてください。
そんなことで何か変わるのかと思われるかもしれませんが、
あなたの状態のに応じて、医師は
休職の必要性があると判断した場合、「休職させる必要性があると記載した診断書」を発行してくれます。
それを就職先に提出すれば、あなたの休職はできます。
仕事の引継ぎや伝達が必要となる場合があるかもしれませんし、
小言の一つや嫌味を聞くかもしれません。
その場合は聞き流してください。
そこで揺れず、とにかくお休みしてみましょう。
今の状況から抜けることが、何より大事。