看護師が適応障害と心身症で苦しみながら模索していく話。

看護師になって約8年。中堅と呼ばれる域に達してきて、期待や環境の変化、精神的ストレスなどで擦り切れて、適応障害や心身症になってようやく自分と向き合いながらみっともなく足掻きながら生きていくお話です。

AC/アダルトチルドレン こんな子供でごめんね?

多分、私もアダルトチルドレン

 

アダルトチルドレン - Wikipedia

アダルトチルドレン(Adult Children)とは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。 

 前回も触れた、これ↑。

なんとなく生きにくい。そう思っている方、いらっしゃいませんか。

私も同じで、ネットサーフィンをしていたら、ACにたどり着きました。

 

これは、不全家庭の、もしくは何かがちょっと足りない家族の

親、保護者を糾弾したいがためのお話ではありません。

確かに子どもは生きにくさを感じてはいますが、あなたに感謝こそすれ、恨んでなんかいませんよ。私もですけど、今になって、大人になって思えば、

仕方のないことだったんです。

むしろご自身と、お子さんをほめてあげてください。

こうやって、生きようと頑張ったんです。

そうやって役割を自分に課して、やっと自我を得ることが出来たんです。

人の暗部を早くに見てしまって、早熟だったのは事実ですが、

その分、人の痛みや傷にはかなり敏感になることが出来ました。

これは、望んでもなかなか手に入らないスキルです。

傷も痛みも知っているから、人は優しく成れると言えます。

28の若造が何を知ったようなと思われるでしょうが、それは当然かと思います。

私の言葉は成人したACの一人以上の、何物でもありません。

所詮できそこないの、戯言です。

だから、真っ向から聞かなくてもいいんです。

 

なんて、今ならそんな考えも出来ますが、学生当時なんて

どうやって死のうか、金のかからない死に方は、迷惑も掛からないやつ

働く前に、早く死なないと、じゃないと悲しくさせてしまう。

思春期の気の迷いで片付く、10代の今じゃないと。

そうやって何度も考えた。

その正解はありません。自死で金も迷惑も掛からない死に方なんて、ないんですもの。

28でも正解の見つからないことを10代の私は頑張りましたね。

馬鹿みたいに。

 

 

さて、ACですが、

彼らはそれぞれ強みを持っています。

 

道化/ピエロ、クラウン

道化は、ひょうきん。

笑いでもって、足りない部分を埋めようとした。悲しい現実を、自分に向けて

保護者に笑っていてほしかったから。

 

世話役/ケア・テイカー

世話役は、面倒見がいい。

世話をすることで保護者の負担を減らそうとした、働き者です。

多分ACの中で一番、炊事洗濯の能力があるはず。

自立して生きていくためでもあったんでしょうが、一番欲しかったのは

保護者からの感謝と、いいこいいこだと思います。

 

意思のない人形/プリンス、プリンセス

彼らは愛されたかった。だから言う事なんでも聞いた。

たったそれだけ。かなり純粋なんではないでしょうか。

生きていくために、愛されるために、生きた。

 

英雄/ヒーロー

誰よりも期待という重圧を背負うことを決めた、ヒーローです。

良い学校に入ろう。良い仕事に就こう。

そうやって、次のワルモノを演じる同胞の目をそらそうとする、やさしい子です。

何かが足りなくても、一人前になれる。誰にも文句は言わせない。

肩肘張っちゃって、結構しんどいはずですよ。私にはまねができません。

 

身代わり/スケープゴート

何かが足りないために、他の同胞から目をそらさせるために、彼なりに反抗して

ワルモノになろうと頑張ってしまった、一番男前なかっこいい子です。

自分が全部被れば、問題ないだろ。そうやって自分をないがしろにしがちです。

どうか、大事にしてあげてください。きっと愛情深い子ですから。

一番にあなたにそれを気が付いてほしいと願うと思いますから。

 

迷子/ロストワン

自分の存在を消して、自分を守ってきた子です。

それはつまり、ACの中で一番自分嫌いなのかもしれません。

自分を殺し、自分を消して、見えないようにしてきてしまったせいで

自分のことが一番わからないんだと思う。

どうか。あなたは必要、大丈夫。愛していると一番に伝えてあげてください。

 

 

 

 

以上、代表的に分類されるACでした。

なんでわかったように書いているのかとお思いでしょう。

ACは、役割をそれぞれ演じていると言われていますが、

一個人的な意見ですが、いろいろな役割を兼任しているんだと思う。

ACの中で、どれになったら関係が保たれるのか、自分がみんなが守られるのか。

そうやって考えていくうちに、自分の役割を取得していくんだと思う。

ACの同胞同士、なんとなく汲みあって、通信していたのかもしれない。

だからなんとなく、どれも理解できてしまう。

 

決して、「大人になり切れない子ども」でも「マセガキ」でも、

そのような意味ではないことを、どうか理解していただきたい。

これだけは。

これは、私たちACにとって死活問題だった。

生きるか狂うか、その二択だった時もあった。

本来二人いるはずの人間のお手本が、一人しかいない。

その一人も二人分お金を稼ごうと、あくせく働いている。

そうなったら、理想の大人なんてものは曖昧になって、子どもの想像力に任せられることになる。

子どもが見よう見まねで親の真似事を初めて、

疲れた子どもと保護者を癒そうとリトルナースや道化が働き出す。

こんな現状、打破してやる。そう誓うのはヒーローとスケープゴート。ヒーローは功績を、スケープゴートは問題を。

ロストワンはかくれんぼ。自分はいない子。だから愛されなくても見つけてもらえなくても仕方がない。

 

でも、保護者は疲れ切っている。経済的余裕もない。

そこで起こるのは、すれ違い。

頑張ったAC達は、誰に感謝されるでもなく、ただ同じことを繰り返して、ただただ愛されようともがく。

 

ひとよりも、受信機能が発達し、自分のことは後回し、

今にぶっ壊れるから、早く誰か見つけてくれないか。

 

 

 

 

 

ああ、どうせ、私の話なんかちゃんと聞いてなんかいないんでしょう。

その相槌だって、上の空。

そうやって、友人にも相談も出来なかった記憶があります。

 

ここでネットの匿名性を利用して

やっと言える。

 

私は多分きっと、ACです。

今になって思えば、学校が特別嫌いでも好きでもなかった。

それでもなぜ毎日遅刻を繰り返していたのか。

ちょっと、スケープゴート的行動だったんだろうなって思います。

自傷もあったしね。傷跡探すのも、もうできないかもしんないけど。

 

 

どうか、こどもとして、ACの一人として、

おかあさん、おとうさん

どうかお子さんを抱きしめてあげて。それは早ければ早い方が良い。

その子は、その子たちは、彼らの中でいつまでも癒されずに

ずっと成人したって、心の中に巣食ったまんまなんで。

インナーチャイルドとも言いますが、そいつらをどうか、そいつらごと愛してやってはもらえませんか。

それは彼らの傷でもありますが、欠陥ではありません。

 

あなた方が必死に守ってくれたことも、守れなくてもそう思っていてくれたって

信じているんですから。

もしできる事なら、今なお苦しむインナーチャイルドたちに

愛を

 

そこで見てるんなら、なんとかしてくれよ、神様。

私はこれを納得するまでに28年かかったよ。

ここまで来られなかった子らに、代わりにあんたが愛をやってくれよ。

あんたは慈悲深い神様なんだろう