AC/アダルトチルドレン こんな子供でごめんね?
多分、私もアダルトチルドレン。
アダルトチルドレン(Adult Children)とは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。
前回も触れた、これ↑。
なんとなく生きにくい。そう思っている方、いらっしゃいませんか。
私も同じで、ネットサーフィンをしていたら、ACにたどり着きました。
これは、不全家庭の、もしくは何かがちょっと足りない家族の
親、保護者を糾弾したいがためのお話ではありません。
確かに子どもは生きにくさを感じてはいますが、あなたに感謝こそすれ、恨んでなんかいませんよ。私もですけど、今になって、大人になって思えば、
仕方のないことだったんです。
むしろご自身と、お子さんをほめてあげてください。
こうやって、生きようと頑張ったんです。
そうやって役割を自分に課して、やっと自我を得ることが出来たんです。
人の暗部を早くに見てしまって、早熟だったのは事実ですが、
その分、人の痛みや傷にはかなり敏感になることが出来ました。
これは、望んでもなかなか手に入らないスキルです。
傷も痛みも知っているから、人は優しく成れると言えます。
28の若造が何を知ったようなと思われるでしょうが、それは当然かと思います。
私の言葉は成人したACの一人以上の、何物でもありません。
所詮できそこないの、戯言です。
だから、真っ向から聞かなくてもいいんです。
なんて、今ならそんな考えも出来ますが、学生当時なんて
どうやって死のうか、金のかからない死に方は、迷惑も掛からないやつ
働く前に、早く死なないと、じゃないと悲しくさせてしまう。
思春期の気の迷いで片付く、10代の今じゃないと。
そうやって何度も考えた。
その正解はありません。自死で金も迷惑も掛からない死に方なんて、ないんですもの。
28でも正解の見つからないことを10代の私は頑張りましたね。
馬鹿みたいに。
さて、ACですが、
彼らはそれぞれ強みを持っています。
道化/ピエロ、クラウン
道化は、ひょうきん。
笑いでもって、足りない部分を埋めようとした。悲しい現実を、自分に向けて
保護者に笑っていてほしかったから。
世話役/ケア・テイカー
世話役は、面倒見がいい。
世話をすることで保護者の負担を減らそうとした、働き者です。
多分ACの中で一番、炊事洗濯の能力があるはず。
自立して生きていくためでもあったんでしょうが、一番欲しかったのは
保護者からの感謝と、いいこいいこだと思います。
意思のない人形/プリンス、プリンセス
彼らは愛されたかった。だから言う事なんでも聞いた。
たったそれだけ。かなり純粋なんではないでしょうか。
生きていくために、愛されるために、生きた。
英雄/ヒーロー
誰よりも期待という重圧を背負うことを決めた、ヒーローです。
良い学校に入ろう。良い仕事に就こう。
そうやって、次のワルモノを演じる同胞の目をそらそうとする、やさしい子です。
何かが足りなくても、一人前になれる。誰にも文句は言わせない。
肩肘張っちゃって、結構しんどいはずですよ。私にはまねができません。
身代わり/スケープゴート
何かが足りないために、他の同胞から目をそらさせるために、彼なりに反抗して
ワルモノになろうと頑張ってしまった、一番男前なかっこいい子です。
自分が全部被れば、問題ないだろ。そうやって自分をないがしろにしがちです。
どうか、大事にしてあげてください。きっと愛情深い子ですから。
一番にあなたにそれを気が付いてほしいと願うと思いますから。
迷子/ロストワン
自分の存在を消して、自分を守ってきた子です。
それはつまり、ACの中で一番自分嫌いなのかもしれません。
自分を殺し、自分を消して、見えないようにしてきてしまったせいで
自分のことが一番わからないんだと思う。
どうか。あなたは必要、大丈夫。愛していると一番に伝えてあげてください。
以上、代表的に分類されるACでした。
なんでわかったように書いているのかとお思いでしょう。
ACは、役割をそれぞれ演じていると言われていますが、
一個人的な意見ですが、いろいろな役割を兼任しているんだと思う。
ACの中で、どれになったら関係が保たれるのか、自分がみんなが守られるのか。
そうやって考えていくうちに、自分の役割を取得していくんだと思う。
ACの同胞同士、なんとなく汲みあって、通信していたのかもしれない。
だからなんとなく、どれも理解できてしまう。
決して、「大人になり切れない子ども」でも「マセガキ」でも、
そのような意味ではないことを、どうか理解していただきたい。
これだけは。
これは、私たちACにとって死活問題だった。
生きるか狂うか、その二択だった時もあった。
本来二人いるはずの人間のお手本が、一人しかいない。
その一人も二人分お金を稼ごうと、あくせく働いている。
そうなったら、理想の大人なんてものは曖昧になって、子どもの想像力に任せられることになる。
子どもが見よう見まねで親の真似事を初めて、
疲れた子どもと保護者を癒そうとリトルナースや道化が働き出す。
こんな現状、打破してやる。そう誓うのはヒーローとスケープゴート。ヒーローは功績を、スケープゴートは問題を。
ロストワンはかくれんぼ。自分はいない子。だから愛されなくても見つけてもらえなくても仕方がない。
でも、保護者は疲れ切っている。経済的余裕もない。
そこで起こるのは、すれ違い。
頑張ったAC達は、誰に感謝されるでもなく、ただ同じことを繰り返して、ただただ愛されようともがく。
ひとよりも、受信機能が発達し、自分のことは後回し、
今にぶっ壊れるから、早く誰か見つけてくれないか。
ああ、どうせ、私の話なんかちゃんと聞いてなんかいないんでしょう。
その相槌だって、上の空。
そうやって、友人にも相談も出来なかった記憶があります。
ここでネットの匿名性を利用して
やっと言える。
私は多分きっと、ACです。
今になって思えば、学校が特別嫌いでも好きでもなかった。
それでもなぜ毎日遅刻を繰り返していたのか。
ちょっと、スケープゴート的行動だったんだろうなって思います。
自傷もあったしね。傷跡探すのも、もうできないかもしんないけど。
どうか、こどもとして、ACの一人として、
おかあさん、おとうさん
どうかお子さんを抱きしめてあげて。それは早ければ早い方が良い。
その子は、その子たちは、彼らの中でいつまでも癒されずに
ずっと成人したって、心の中に巣食ったまんまなんで。
インナーチャイルドとも言いますが、そいつらをどうか、そいつらごと愛してやってはもらえませんか。
それは彼らの傷でもありますが、欠陥ではありません。
あなた方が必死に守ってくれたことも、守れなくてもそう思っていてくれたって
信じているんですから。
もしできる事なら、今なお苦しむインナーチャイルドたちに
愛を
そこで見てるんなら、なんとかしてくれよ、神様。
私はこれを納得するまでに28年かかったよ。
ここまで来られなかった子らに、代わりにあんたが愛をやってくれよ。
あんたは慈悲深い神様なんだろう